Canadoceras kossmati Matsumoto

(スケールは5cm)

産地:ロシア共和国サハリン州 マカロフ川支流アカチア川
地層:クラスノヤルカ層下部
時代:前期カンパニアン期(後期白亜紀)


 白亜紀末期に北太平洋に分布していたアンモナイト。成長すると直径1mに達する大型の種類で,北太平洋地域のカンパニアン階下部を特徴づける示帯化石種である。
 この標本は1993-94年度の文部省海外学術研究(学術調査)で,戦後初めて日本人の手でマカロフ川地域を調査した際に採集し,日本に持ち帰った10トンの化石サンプルの中のひとつである。同種の標本は,理学部1号館5階の『理学部ミニ博物館』の地質学鉱物学教室のコーナーに展示されている。