Osteodontornis sp.
右歯骨(下顎の骨)の一部
(スケールは2cm)
産地:三重県美里村三郷 地層:一志層群大井層 時代:前期中新世後期 |
絶滅した海鳥でペリカン目に分類され,生態はアホウドリに近かったと考えられている。顎の骨に歯のような突起があるのが特徴で,偽歯鳥類と呼ばれる。翼を広げると3.5mに達すると考えられ,現生のアホウドリよりもはるかに大きい。北アメリカで見つかっているこの鳥の仲間は翼を広げると5mにも達すると考えられており,まさに怪鳥である。日本では,偽歯鳥類の化石は下部漸新統〜上部鮮新統から産出している。 参考文献: Matsuoka, H., Sakakura, F. and Ohe, F., 1998, A Miocene pseudodontorn (Pelecaniformes: Pelagornithidae) from the Ichishi Group of Misato, Mie Prefecture, central Japan. Paleontological Research, 2, 246-252. |